エドゥアール・マネ

エドゥアール・マネの名言

エドゥアール・マネの名言

エドゥアール・マネ

印象派の父と呼ばれる19世紀半ばから後半にかけて活躍したフランスの画家エドゥアール・マネ。

マネ自身は、若い画家たちが結束して伝統的な価値観と対峙した「印象派展」には一度も参加しなかったので、正確には印象派のメンバーではないものの、印象派の画家たちに多くの影響を与えた指導者的な存在として位置付けられています。

マネの代表作としては、スキャンダルとなって多くの批判を浴びた『草上の昼食』や『オランピア』などが挙げられます。

マネは、若い印象派の画家たちのように、はっきりと革命的な姿勢を表に出すことはなく、むしろ伝統にのっとった保守的な画家として、あくまで官展サロンで評価されることを求めました。

しかし、実際にマネが描いた絵は、伝統に沿ったモチーフでも描き方でもなく、極めて斬新で革命的なものでした。

たとえば、1863年にサロンに出品した『草上の昼食』では、神話という比喩でコーティングすることなく、現実の裸婦が描かれ、猛烈な批判を浴びることとなります。

エドゥアール・マネ『草上の昼食』 1863年

ルネサンス期以降、裸婦を描いた絵は数多あまたありますが、あくまで裸婦は宗教的な絵や歴史上の事物である、という約束事がありました。

ところが、マネの描いた絵は生々しい現実の女性であり、これが「不道徳」だとし、激しい批判を受けることとなります。

この批判にもかかわらず、2年後、マネは『オランピア』を出品。今度は、明らかに娼婦しょうふとわかる女性を描き、再び大批判を受けます。

マネの作品エドゥアール・マネ『オランピア』 1863年

この当時、フランスでは売春が流行し、『オランピア』とは娼婦の通称で、黒猫(右端で威嚇するように鑑賞者を見る)は女性器を表す隠語でもありました。

マネは、伝統的なサロンの世界で評価を求めるも、批判を浴びながら出品を続けます。

一方、モネやルノワールなど若い画家たちは、自分たちの展覧会(印象派展)を開いて新しい芸術を提示し、酷評されます。

両者ともに批判を受けながらも、その創造的な姿勢が変わらなかったことも、印象派の画家たちがマネに深い影響を受けた所以と言えるでしょう。

以下に紹介するマネの名言も、自らの姿勢を貫いた画家らしい言葉が並んでいます。

 

《エドゥアール・マネの名言》

つねに自分が支配者で、楽しまなければならない。嫌な仕事など、してはならない。

素人というのは、まずい絵を描く人のことですよ。 

*好意的な評に、当時まだ兼業画家で「私はただの素人です」と謙遜したポール・ゴーギャンに向けてマネが語った言葉。

真実は、他人の意見にまどわされることなく、おのれの道を進むことだ。